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死角関係~女3男1の四角関係~

第3章 私は浮気するタイプじゃない

浴室を出て身体を拭くと
先ず髪の毛を乾かし
ざっと洗った下着を乾かす。

借りたグレーのスウェットは
男性特有の匂いと
私が愛用している柔軟剤の香りが
入り混ざっている。

脱衣室を出る。

平良さんはまだ帰ってきていない。

漠然と部屋を見回すが
これといって興味を示す物は無い。

カーテンを開けて、外を眺める。

平良さんがマンションに向かって走る姿。

私なんかの為に急いで走らなくても…

ほんの少しだけ胸が熱くなり
それは初めての感覚だった。

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