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美少女は保護られる〜私の幼なじみはちょっと変〜

第14章 煩悩はつまり子煩悩?



「実は私、何もーー
「プレゼントは花音だよー」

ーーー?!!

私の言葉を遮って、突然会話に入ってきたひぃくん。

「えっ?それって……キャーッ!やだもぉー! 変な事聞いちゃってごめんねー、花音ちゃんっ! 」

私の肩をパシパシと叩きながら、ほんのりと赤くなった頬を片手で抑える志帆ちゃん。

……えっ?!
ち、違う違う違うっ!
違うよ、志帆ちゃんっ!

志帆ちゃんの反応に焦った私は急いで口を開いた。

「ち、違うよ?! 違うよ、志帆ちゃんっ! 」
「もぉー、照れなくてもいいってばぁ! 」

そう言って、私の言葉など全く信じてくれない志帆ちゃん。
気付けば斗真くん達まで私達に注目している。

「違うのっ! ……っ本当に違うから! 」

真っ赤になってそう訴える私を見て、余計に怪しかったのか志帆ちゃんはニヤニヤとした顔で「はいはい、照れちゃって可愛いいんだからー」なんて言い出す始末だ。

「照れちゃって可愛いねー、花音」

フニャッと笑ったひぃくんが、そう言いながら私の頬をツンっと突く。

……ひぃくん。
お願いだから……これ以上皆の前で変な事を言うのはやめて。

私の横で呑気にニコニコと微笑んでいるひぃくん。

私はそんなひぃくんを横目に、どんどん悪化してゆく状況にどうすればいいのかわからずにただ呆然とした。


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