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雪野かなえに想いを込めて

第8章 チョコよりも極上のSweetS


         ***

 夜、かなえさんが帰宅した。

「ただいまー」

「おかえりなさい!」

 かなえさんからライブの話を楽しく聞いた。夜ご飯は、メンバーと食べて帰ってきたらしい。

「あ……そうだ、忘れてた」

 かなえさんは、そう言うとカバンからたくさんの袋やら箱を取り出し、冷蔵庫にしまった。

「それ……?」

「あぁ、バレンタインだからって、ファンの子からチョコレートとかケーキとか貰って。暫く、甘いものは……買わなくて済みそうだ」

 少し困ったような顔で笑うかなえさん。

「あ、私……疲れたから寝るね」

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