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快楽の籠

第1章 快楽の入り口

全裸でベッドに縛り付けられた姿。
それが目を覚まして最初に見えた光景だった。

両手と両足は伸ばされ、紐で伸ばされるように縛られている。
動いてみるが、僕の体は動かなかった。

記憶をたどる。
昨日は研修あとの懇親会で、見慣れない料理を食べながら名刺交換に勤しんでいた。
そこで、初対面の女性に目を奪われると、その女性はこちらに目を合わせた。

ニコッと笑顔を見せる女性。
なぜかその時ムラムラとする意識が高まって。。

久しぶりに飲んだアルコール。
それが悪かったのだろうか?
考えても、どうにもならない。

僕を縛る紐から抜けるのを諦めていると、かちゃっと、音がした。
ドアが空く音のようだ。
誰か入ってきたのか?

コツコツと、靴の音がする。
「目が覚めた?」
声の方を向くと、優雅な足取りで、スレンダーな肢体が現れる。
現れたのは、見知らぬ女性。

涼しげな眼差しに火照った情熱的な唇。
その下に視線を向けると、シースルーのブラと、下半身には同じくシースルーの下着。
大胆なよそおいだ。

「したくなったの?」
その言葉に、燃え上がるように下半身は反応した。
全裸でいることを思い出すが、収まらず肉棒がそそりたつ。

「ん、ふふっ!」
女性はベッドを見下ろすところで、怪しげに笑った。
僕の下半身は、恥ずかしいという意思と関係なく、震えている。
血が、集まっていくのを感じ、猛烈にこの女性にしてほしいという思考に頭が満たされた。

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