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娘のカラダは絶賛発育中!頼むからもう少し離れてくれ!

第1章 第一章・父と娘のきわどい関係

 いくら美鈴がピュアだとはいえ、いずれこすっているモノの正体に気づくことだろう。そして最悪の場合、このままこすられ続けると発射してしまう恐れがあった。

 娘の手コキで射精。

 しかも満員電車の中で。

 完全に一線を越えている。大事に大事に守ってきた父と娘の関係が崩壊してしまう。それだけはどうしても避けたかった。



 俺は決心した。



「美鈴……」

「うん」

「おまえが今、さすってるモノ……うっ!」

「何かね、めっちゃビクビクしてんの、さっきから」

「それは傘ではない、のだ……」

 お父さんのアレだ、と美鈴の耳元でささやいた。アレって? 美鈴は不思議顔で俺を見つめる。おちんちん、とはちょっと言えなかった。アレだよアレ、男のアレだ。分かるだろ? さすがに知ってるだろ?



「アレ……? あっ!」

 美鈴は顔を赤らめるのと同時に、パッと暴れ馬から手を離した。

「すまん……」

 とても申し訳ないことをした気分になった。

「あ、ううん。私こそ……」

 うつむく美鈴の顔は真っ赤だ。

 それでよく、一緒に風呂に入ろうだなんて言えたよな、と思った。



 電車が減速を始めた。

 次の駅で美鈴は降車する。 



 もしかしたら、いいきっかけになるのではなだろうか。

 少なくとも俺が異性であることを強く意識しただろうし、もう、今までのような甘え方をしてこなくなるかもしれない。



 と、この時は楽観的に考えたのだが。

 まさか今夜、俺たちの関係がもっときわどくなってしまうことになるとは……。

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