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桃尻少年

第3章 お礼参り

「…よかったら、先生に話してみない?」


「…え?」


「悩み事は、教室?家庭?恋愛とか?」



先生の見当違いの言葉に、脱力した。笑が込み上げて来た。誰も清人が自分に手を出したなんて思いもしないんだ。


俺さえ詮索しなければ、いつも通りの日常だ。


そう思うと、一気に荷が軽くなった。そんな次弥を見て、先生も笑った。



「違った?」


「はい。全く。」

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