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桃尻少年

第3章 お礼参り

「彼もサボろうとして屋上に行ったら、先約がいて引き返そうと思ったらしいの。そしたら雨が降り出したから、起こしても起きないあなたを抱えて連れて来てくれたのよ?褒められた事じゃないけど、濡れなくて済んだのは、彼のおかげよ?」


「それって、いつ頃ですか?」



次弥は、自分の身を確認したかったのだ。



「4時間目の中ばごろ?」



それを聞いて、安堵した。多分、あの行為後気を失ってからすぐだろうと予想出来た。

時計は見ていないが、流れ的にそのくらいの時間だろう。

彼に虐げられている間に、あれだけ天気の良かった空がいつのまにかに崩れていた事にも次弥は気付きもせずに、清人しか見ていなかったのだ。

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