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桃尻少年

第4章 2人の関係

何時までも重ならない唇に、違和感を覚え目を開けて見ると、清人が口角を上げてニヤついていた。


「…何だよ。」


「ツグミのキス待ち顔が可愛くて。」



キス待ち?!
そう思うと恥ずかしくなり、それと同時に清人を待っている自分に気付いたのだ。


次弥は脱力と共に目を閉じて寝転んで、両腕を重ねる様に顔を隠した。
もっと表情を見たい清人は、その腕をどかそうと掴むが、なかなか外れない。



「ツグ…どうした?」


「…早くしろよ。」

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