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桃尻少年

第5章 恋人

連れて来たのは屋上の踊り場。

響いちゃうので小声で、でもしっかりと清人を睨み付けて言った。

清人は自分を拒否する次弥が気に入らないため、赤ら様に不機嫌な表情をした。


「それが彼氏に言う言葉か?」


「声でかい!!」


急いで清人の口を手でふさぐ次弥の腰に手を回し引き寄せ、押さえて来た手を掴み取ると、次弥の唇に吸い付いた。


「ん…!!やめろ!!」


「このピンク色の唇は俺の為にあるんだろ?!」


見下す様に睨む清人の腕から逃れようと必死になる次弥。

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