逆ハー戦隊シャドウファイブ
第10章 10 触手の行方
倒れ込んだ私を誰かが抱き上げて運んでくれている。温かさと力強さを感じると同時に安心感を得る。
しばらくすると、ふわっと硬いマットの上に降ろされる感覚でそっと目を開けた。
「大丈夫? ここは緑丸の接骨院だから安心して」
赤斗さんが心配そうな目で私を覗き込む。実際に大丈夫とは言えない。身体の奥からなにかむず痒いような、くすぐったいような熱いような変な感覚がうごめいていて辛い。身体にも力が入らない。
「あ、の、のど、み、み、ず」
喉もカラカラで声が出ない。相変わらず目の前はぼんやりとしていて何となく分かる程度だ。
「水だ」
赤斗さんの指示で「よし」と白亜さんがコップを持ってきた。私は身体を赤斗さんに起こされて「桃、飲める?」と白亜さんにコップを差し出される。
「う、あ、は、い、みず」
水を有難うございますと言い、受け取ろうと腕をあげたがコップを持つことが出来なかった。そしてまた身体が熱くなってくる。
「あ、あつ、い、う、み、ず」
私の尋常じゃない様子にメンバーはガヤガヤ騒ぎ始める。音はちゃんと聞こえる。
「だめだ。口移しじゃないと」
そう言って白亜さんは水を口に含み、私の唇にそっと押し当てる。私は驚いてどうしようと思ったが、抗えるわけもなく、また私を助けようとしてくれている行為に感謝するだけだった。
「んっ、お、い、し……」
「もっと、欲しいか?」
「ほし、い」
何度も口移しで水を飲み、少し落ち着いたが、やはり身体の熱は収まらず、更には身体の中からムズムズする感覚が増えてくる。
しばらくすると、ふわっと硬いマットの上に降ろされる感覚でそっと目を開けた。
「大丈夫? ここは緑丸の接骨院だから安心して」
赤斗さんが心配そうな目で私を覗き込む。実際に大丈夫とは言えない。身体の奥からなにかむず痒いような、くすぐったいような熱いような変な感覚がうごめいていて辛い。身体にも力が入らない。
「あ、の、のど、み、み、ず」
喉もカラカラで声が出ない。相変わらず目の前はぼんやりとしていて何となく分かる程度だ。
「水だ」
赤斗さんの指示で「よし」と白亜さんがコップを持ってきた。私は身体を赤斗さんに起こされて「桃、飲める?」と白亜さんにコップを差し出される。
「う、あ、は、い、みず」
水を有難うございますと言い、受け取ろうと腕をあげたがコップを持つことが出来なかった。そしてまた身体が熱くなってくる。
「あ、あつ、い、う、み、ず」
私の尋常じゃない様子にメンバーはガヤガヤ騒ぎ始める。音はちゃんと聞こえる。
「だめだ。口移しじゃないと」
そう言って白亜さんは水を口に含み、私の唇にそっと押し当てる。私は驚いてどうしようと思ったが、抗えるわけもなく、また私を助けようとしてくれている行為に感謝するだけだった。
「んっ、お、い、し……」
「もっと、欲しいか?」
「ほし、い」
何度も口移しで水を飲み、少し落ち着いたが、やはり身体の熱は収まらず、更には身体の中からムズムズする感覚が増えてくる。