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ヌードモデルとセクシーCM

第3章 実践する裸

撮影開始。

ヌードモデルを全裸にしながら、下半身の映像しか使わなかった、という意外性がこの作品のポイントだから、
証拠のようにヌードモデルの全裸を撮らなければならない。

私たちは「前にならえ」のように一列に並んだところを、横から撮られた。
全裸であることを証明する、無駄のない構図だ。
なお、ヘアは修正しないそうだ。

そのままカメラが後ろに回ると同時に、7人は打ち合わせ通りに動いた。

カメラに背中とお尻をさらしながら散らばり、床に敷かれたマットに等間隔でうつ伏せに寝た。
線路の枕木のような単純なフォーメーションだ。

絵コンテの「風紋」を表現するには、カメラはごく低い位置から撮る必要があった。

左側から撮るためにカメラを床に置くと、最も左に寝ているサナエさんが右に連なる6人を隠してしまう。
そこで徐々にアングルを上げると、2番目の私から7番目までの脚とお尻が見えてくる。

モニターには合わせ鏡に映る無限の像のような、不思議な連続模様が映っていた。

考えてみれば、自分のお尻はめったに観察できない。
貴重な体験かもしれない。

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