はるのかぜ
第4章 ハルの心は曇り空
ある日、ハルは前田先生の相談室に足を運びました。ハルは引き続き、前田先生のことを信頼しており、度々相談室に通っていたのです。
「先生、私、最近なんだかやる気がしなくて…。」
「また、何かあったの?」
「2年になってから塾に通い始めたんですけど、最近、辞めたんです。」
「どうして?」
「辞めたと言うか、厳密にはお母さんに辞めさせられたんです。」
「辞めさせられた?」
「おじいちゃんが最近、入院して、面倒見てほしいから辞めてほしいって言われて、私は辞めないって言ったんです。でも、私が居ないうちにお母さん塾に連絡してて…。私、塾にも友達ができたんです。同じ志望校目指してる。ただ、あまりにも突然辞めることになったんで、何も言えずにお別れになって。」
「そっかぁ。それは辛かったね。家庭の事情って言うのが、私も聞いてて切ない。何か力になってあげたいけど…。」
「でもなんだか、話しただけですっきりしました。溜め込むのって良くないですね。」
「少し元気になってくれたみたいでよかった。」
「じゃあ、お昼休み終わるんで、戻りますね。先生、いつもありがとうございます。」
そう言うとハルは前田先生の相談室を後にしました。一瞬気持ちはすっきりしたように感じていたハルですが、時間の経過とともに、ハルの心は曇っていきました。ハルの心が本当に晴れるにはどれだけの時間がかかるのでしょうか?
「先生、私、最近なんだかやる気がしなくて…。」
「また、何かあったの?」
「2年になってから塾に通い始めたんですけど、最近、辞めたんです。」
「どうして?」
「辞めたと言うか、厳密にはお母さんに辞めさせられたんです。」
「辞めさせられた?」
「おじいちゃんが最近、入院して、面倒見てほしいから辞めてほしいって言われて、私は辞めないって言ったんです。でも、私が居ないうちにお母さん塾に連絡してて…。私、塾にも友達ができたんです。同じ志望校目指してる。ただ、あまりにも突然辞めることになったんで、何も言えずにお別れになって。」
「そっかぁ。それは辛かったね。家庭の事情って言うのが、私も聞いてて切ない。何か力になってあげたいけど…。」
「でもなんだか、話しただけですっきりしました。溜め込むのって良くないですね。」
「少し元気になってくれたみたいでよかった。」
「じゃあ、お昼休み終わるんで、戻りますね。先生、いつもありがとうございます。」
そう言うとハルは前田先生の相談室を後にしました。一瞬気持ちはすっきりしたように感じていたハルですが、時間の経過とともに、ハルの心は曇っていきました。ハルの心が本当に晴れるにはどれだけの時間がかかるのでしょうか?