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ヌードモデルがヨガを習うとこうなる

第3章 浮き橋~理非知らず

造形が完了すると、被虐者である私は、想像以上の羞恥に耐えなければならなかった。

四十八手は男性を早く逝かせて、女性の負担を減らすためのテクニックだったと教わったが、このカタチだけは違うという気がした。

右を下に横倒しにされている私は、サナエさんのオリジナルで、体の前で両手首も縛られていた。

こうなれば、いっそ全裸にしてほしかった。

サナエさんの一連のレッスンは、ヌードモデルとしては決してとらないポーズに私を変形してばかりだが、
それは全裸だからまだ耐えられるのだ。

恥ずかしい下着姿で、あまつさえ縛られている私──いっときの快楽に麻痺して、暴走を許してしまったことを後悔した。

「裸にして……」

たまりかねて私は言った。

──しょうがないなぁ。ファンデ、ハサミで切っちゃうよ。

サナエさんの言葉に、私はうなずいた。

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