金曜日のおじさま
第17章 diecisiete
昨日、中休憩が終わってもビアルネスは戻らなかった
スマホに何度も連絡を入れたけど、既読も付かないし、折り返しの連絡も無かった
今日は定休日だったので、早朝ビアルネスのアパートに出向いた
チャイムを鳴らす。出てこない
ノックをして呼びかけた
「ビアルネス、居るんだろ?」
コンコン、コンコン
「ビアルネス、出てきてくれよ…」
カチャ
ドア越しにカギの音がした。ノブを下げるとドアは開いた
「ビアルネス」
玄関先にヒドイ姿の彼女が立っていた
「どうした? ヒドイ表情だ…」
オレは彼女の額に自分のオデコを近づけた
プインと青臭い匂いがした…オトコの臭い
「熱は無いみたい…臭っ、ビーなんだこの匂い」
「あぁっ、こ…こぉ、ううっ…」
ビアルネスは声にならない言葉を息を吐き出して、ボロボロと泣きじゃくった
オレは家の中に上がり、ワンルームの部屋に入った
テーブルの上にヒビ割れたスマホが目に入る
「スマホ壊れたの?だから、連絡取れなかったのか」
オレはとりあえず、臭うビアルネスを風呂に入れた
彼女はずっとシクシクと泣いている…服を脱がせて裸にする
全身をシャワーで洗い流す。ヌルヌルしている。手首に赤いアザがあった
「これ、どうしたの?」
「あっ、あぁ…こぉ、うっ、て…」
何か必死に伝えようとしているのだが、言葉になっていない
嫌な予感がする
オレは彼女をキレイに洗って、着替えさせた
それから、ペンと紙を渡して何があったのか書くように言った
そこには衝撃の言葉が綴られる
無理やり犯された事
何度も中出しされた事
相手は顔見知りの客2人だった事
スマホは自分で壊した事
『おじさま、ごめんなさい
わたしは汚い
もう生きていたくない
死にたいよ』
オレはショックで思考回路がフリーズしていた
ビアルネスはまた泣き出した
「どうして…こんな…ああっ!」
オレは混乱して咽び泣いた
次の瞬間、ビアルネスは立ち上がり、キッチンに向かうと包丁を取り出してクビに突きつけた
「バカ! 止めろ!」
そして一気に引いた。鮮血が迸る
「うわぁぁぁぁ!」
膝から崩れ落ちるビアルネスを抱きとめる
首から流れ出る血を押さえて止める
スマホを取り出して救急車を呼んだ
「ビアルネス! ビアルネス!」
オレは泣き叫んだ
スマホに何度も連絡を入れたけど、既読も付かないし、折り返しの連絡も無かった
今日は定休日だったので、早朝ビアルネスのアパートに出向いた
チャイムを鳴らす。出てこない
ノックをして呼びかけた
「ビアルネス、居るんだろ?」
コンコン、コンコン
「ビアルネス、出てきてくれよ…」
カチャ
ドア越しにカギの音がした。ノブを下げるとドアは開いた
「ビアルネス」
玄関先にヒドイ姿の彼女が立っていた
「どうした? ヒドイ表情だ…」
オレは彼女の額に自分のオデコを近づけた
プインと青臭い匂いがした…オトコの臭い
「熱は無いみたい…臭っ、ビーなんだこの匂い」
「あぁっ、こ…こぉ、ううっ…」
ビアルネスは声にならない言葉を息を吐き出して、ボロボロと泣きじゃくった
オレは家の中に上がり、ワンルームの部屋に入った
テーブルの上にヒビ割れたスマホが目に入る
「スマホ壊れたの?だから、連絡取れなかったのか」
オレはとりあえず、臭うビアルネスを風呂に入れた
彼女はずっとシクシクと泣いている…服を脱がせて裸にする
全身をシャワーで洗い流す。ヌルヌルしている。手首に赤いアザがあった
「これ、どうしたの?」
「あっ、あぁ…こぉ、うっ、て…」
何か必死に伝えようとしているのだが、言葉になっていない
嫌な予感がする
オレは彼女をキレイに洗って、着替えさせた
それから、ペンと紙を渡して何があったのか書くように言った
そこには衝撃の言葉が綴られる
無理やり犯された事
何度も中出しされた事
相手は顔見知りの客2人だった事
スマホは自分で壊した事
『おじさま、ごめんなさい
わたしは汚い
もう生きていたくない
死にたいよ』
オレはショックで思考回路がフリーズしていた
ビアルネスはまた泣き出した
「どうして…こんな…ああっ!」
オレは混乱して咽び泣いた
次の瞬間、ビアルネスは立ち上がり、キッチンに向かうと包丁を取り出してクビに突きつけた
「バカ! 止めろ!」
そして一気に引いた。鮮血が迸る
「うわぁぁぁぁ!」
膝から崩れ落ちるビアルネスを抱きとめる
首から流れ出る血を押さえて止める
スマホを取り出して救急車を呼んだ
「ビアルネス! ビアルネス!」
オレは泣き叫んだ