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金曜日のおじさま

第17章 diecisiete

病院に搬送された後、適切な処置を受け
精神安定剤を投与されたビアルネスは眠っている

オレは担当医に事の経緯を話した
警察もやってきて事情聴取をされる

後日、アサクラとカラオケ店の店長は犯行を認め逮捕された

ビアルネスの精神的ショックは深刻で、話せなくなったらしい

妊娠する可能性があった為、ピルを処方された
これで望まない子を宿す不安は解消された

しかし性病のリスクがあり、検査結果はすぐには
分からないらしく自宅療養となった

ビアルネスはオレのマンションに住まわせた
薬を飲んでいたが、シクシク泣き出すことがしばしばあった

あの日の事を思い出すのだろうか…
記憶を消すことが出来たらいいのに

ビアルネスがオレに甘えるようにすがり付く
柔らかい身体を抱きしめる

オレは胸が締め付けられる
身体の奥底に渦巻く感情が己を苦しめる

ビアルネスの指がペニスを掴んだ

「わっ! な、なにして…」

クチュ、クチュ

フェラをされ、指で扱かれる

「こんな時にダメだって…ビー、ヤメ…」

オレの言葉とは裏腹にペニスはギュンと固くなっていた
さらに愛撫を受けて射精に持っていこうとオレの弱点を攻めまくる

「ハァ、ハァ、んんっ…出ちゃう…」

ビアルネスはさらにオレを責める

「クッ…あぁっ!」

ドピュ、ドピュ

我慢もむなしく、オレは彼女の口内に射精させられた

「うっ、うぅっ…」

彼女はオレの愛液を飲みくだす

「こんな事しなくても大丈夫だから…自分のことだけ考えてればいいよ」

ビアルネスは首を横に振った
検査結果が出るまで、セックスは自粛しようと話し合ったばかりなのに…

「あと2週間したら、検査結果が出るから…これからどうするかも決めなくちゃ」

彼女の心のキズがどれくらいかも未知数だ
今はフツーに生活出来ているし、外出も控えてる
しかし、いつどこでパニックになるかも分からない

「おぃああ」

ビアルネスはマグを持ってオレの隣に座った

「ホットレモン?」

思い出の飲み物
猫舌の彼女はオレを介して味わう

コクコク頷いて、オレに飲むように勧める

マグに口唇をつけズルズルとすすってみせた

チュッ

「あはは、ビアルネス…」

「ふふふっ」

彼女が笑っている

まずい、泣きそうだオレ

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