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虚無

第10章 彼岸花

もう限界なんだ

色鮮やかな花たちに囲まれて

自分だけ場違いな装い

白い目で見られ、

もう立つところもなくなってきたんだ

もう元の場所には戻れない

自分だった自分は忘れ、魂だけそこに置いて帰るんだ

全部嫌な目で見てしまう

同じ色に染ることはなく

枯れて無くなっていくんだ、

一瞬でも受け入れてくれてありがとう

そう行って旅立つんだ

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