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銀河巡礼

第7章  五の月




出会いは若草色の風のなか



陽のきらめきを

小さな波紋ごとすくいあげ

高く掲げてみせた 君

まるで 五月の空へ捧げるように



葉桜の幹に寄りかかり

僕は

しんと静まる胸に

込み上げる愛しさを感じていた






(了)


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