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銀河巡礼

第8章  六の月




儚げなその少女は
ユニコーンを探していた


ユニコーンは
星のたくさん降った夜
出かけたまま帰らなかったと
すみれ色の瞳が潤む



一緒に探してあげようか…
言いかけて 口をつぐんだ
きっと僕には
ユニコーンは見えないのだ



気づいてしまったことが悲しかった
とても とても 悲しかった…






(了)



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