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銀河巡礼

第8章  六の月




大きめのカップとグラスをふたつ


水を満たしたガラスのピッチャーに

レモンを浮かべてあなたを待てば

時計の小窓から鳩が覗く



雫にはじける朝の光

賑やかな子雀

色を増した紫のアジサイ



いつもと同じ

けれど

少しだけ違う今日が始まる






(了)





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