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銀河巡礼

第9章  七の月




みなさん

右手前方をご覧ください
小さな星の欠片のさわさわとした流れ
あれが天の川です


今宵かささぎが橋を架け
年に一度の
織姫と彦星の逢瀬を手伝うのです


星嵐が少し心配されますが
きっと大丈夫
旅の予定上 我々は見届けられませんが
後ほどかささぎ便にて
首尾を知らせてくれますよ


…では次の寄港星、木星へゆるゆるとまいりましょう
どうぞお忘れもののありませんように



そんな 夢をみる七夕の夜…






(了)



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