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銀河巡礼

第11章  九の月




夢を積み上げ築かれた城に

主が刻んだ時間はあまりに短く

今は 名残をめぐる足音が

日々 喧騒を巻き起こすばかり



彼は眉間にかすかな怒りをにじませ

いつもの窓辺でうずくまる

代々の猫が

そうして待ち続けてきたように



けれど 今日も

霧の湖へと消えた人は

帰らない…






~夢の城


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