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銀河巡礼

第15章  一の月 Ⅱ




その絵は

いつからかここにあった

まるで館の主のように…



見下ろし

時に皮肉な笑みを浮かべ

冷ややかに目をそらす中世の彼女が

真夜中の月明かりに

眉を曇らせ涙を流すのは

私の胸にしまいつづける館の秘め事



妖しく美しい 永遠の幻






~ルネサンス


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