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銀河巡礼

第19章 五の月 Ⅱ




すすり泣きが胸を濡らす…


それは雨音



弾けた浅い眠り

目をこらす窓の外



── そこに、いるの…?



独り言となって

闇に消える言葉の先

紫陽花の一輪が小さく揺れる



雨はまだ 降りつづける






~紫陽花


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