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銀河巡礼

第2章  二の月




夕暮れ時の迷い道には 魔がひそむ

極彩色のショールをまとった女たち
男たちは泡まみれのジョッキを掲げ
顔だけで笑いながら宙に踊る


息をのむ
立ちすくむ

やがて
駆け抜ける生ぬるいつむじ風…



あとには残照を映した石畳

ただひとりの影ばかり…






~逢魔が刻


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