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銀河巡礼

第2章  二の月




気だるげに前髪をかきあげたあなた


鷲掴みのカップからコーヒーをひとくち

沈黙の長さを耐えるように

睫毛は伏せられたまま

色のない吐息が短く洩れる



そんなに深刻にならないで

ふたり 出会う前に

戻るだけのことだもの



また 会いましょう

いつか

初めてのような顔をして…






(了)


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