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銀河巡礼

第46章 十の月 Ⅳ




ゆらゆらと首を振る
白いカラスの一羽いて
ブナの梢で風を呼ぶ

地平の果て 谷の底
眠る北風のひとついて
目覚めの身震いに山も動く

万里を駆ける荒ぶ風…

ちっぽけな感傷など
いとも容易く吹き散らされ
ワタシがひとつ残される






〜到来


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