無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

午後の昼下がり休みがたまたま合い家でまったり 窓を開け外からくる風を感じながらコーヒー片手に本を読む

翔「ねぇ、智くん」

何もセットしていない髪の毛の智くんになんだか優越感を感じる

ソファーの皮と体が擦れる音をさせながら振り向き
何と返される

翔「関西弁ってさ耳で聞くのもいいけど」

智「うん」

翔「文字で見る関西弁ってすごい良くない？」

智「え？」

翔「だから活字、小説とかで見る関西弁ほら来て」

俺は智くんを手招きして小説の一文を読ませる

『なまのほうがええな』

智「なにこれ？」

含み笑いを横で感じなんだか嬉しくなる

翔「これ声に出して読んでみて」

智「 なまの…ほうがええな」

本と智くんの言っている言葉は一緒なのになんだか意味が違って聞こえる。それに対してもう一回と言う

智「え？なんでぇ〜？」

翔「もうちょっとイントネーション寄せて」

イントネーションなんか関係ない智くんの声で聴きたい。一文字一文字言うたびにドキドキする感覚を味わいたいだけ

智「なまのほうがええな」

僕の瞳を見つめて卑猥なことを言う

翔「まじで？」

智「何が？」

翔「なまがええの？」

智「お昼だよ」

時間なんて関係ない僕が外に行かず家にいるのなんて理由は一つしかない

翔「いや？」

智「嫌ではないけど」

じゃあと言って音を立てながら熱いキスを交わす唇が離れたら手を引きソファーへ引き寄せる

智「ここで？」

翔「ベットがいい？」

智「僕のお気に入り…また形が変わっちゃうよ」

翔「また買ってあげるから」

智「ふふ、じゃあいいかな。」

翔「なまがええ？」

智「生でいいけどやっぱり翔くんは関西弁は似合わないよ」

翔「本当？じゃあお構いなく」

お昼で明るい中お互いの声と音だけが響き合う。たまにはこうのもええかなって思った日だった