無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

｢正直、試してみたい気もする。
彩佳と別れたら、珠理の気持ちは
どこへ行ってしまうのか｣


フワッと抱き締められる…あぁ…好き。


｢試さなくていい…離れたくないから…｣


その言葉を身体で表現するように
私は強い力で抱き返す。


｢分かった｣

｢彩佳にバレないようお願いね｣

｢それが僕と珠理の為なら容易いよ｣


彩佳にはバレない自信がある。

でも、私の存在をちょっとだけ明かして
不安にさせたい悪戯心もあったりする。

油断大敵なのは恵梨香。

だけど恵梨香ならきっと
この状況を楽しんでくれるはず。

その楽しみを自分の手で潰したりはしない。