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怖い女

第10章 episode10

達也side…


湯に浸かると背中の一部分が
ピリッと滲みた。

予想はついた。

珠理の仕業だ。

極力表情は変えず、細心の注意を払う。

彩佳はこの背中の傷に気付いているはず。

珠理を責める気はない。

むしろ、いつも冷静な珠理がしたことに
可愛いとすら思える。

僕が気を付ければいいだけの話。


「彩佳」

「ん?」


バスタブの中
僕に背を向ける彩佳を
後ろから抱き締める。


「もう一回エッチしようか」


僕と珠理の為に。

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