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同居人は教えたがりな奉仕者

第3章 普段聞かないこと

こんなん…認めたのも同じじゃねーか!!

酒のせいじゃなく、頬が熱くなっていくのが分かる。

そんな俺を見て、拓海はニヤニヤ笑う。

「へぇ…そうなんだ」

「うっせぇ!!馬鹿にすんなよ!!」

「別に馬鹿になんかしてないよ」

そう言うけど!!

そのニヤニヤ笑いが、馬鹿にされてるとしか思えない!!

口をへの字に曲げて睨むと、拓海は頬杖をついて俺の視線を受け止めた。

「いいね。まっさらで、新品って感じで」

新品って…

体中の血液が沸騰したような熱が駆け巡る。

「やっぱり馬鹿にしてんじゃねーか!!」

拓海の横に回り込んで、ぺしっと頭を叩く。

拓海はけたけた笑いやがって…!

面白くなくて、更に一発叩くと、拓海は頭を押さえながら聞いた。

「んじゃあ、キスは?」

「はぁっ!?」

「キスは?したことある?」

何で…してて当然って雰囲気で聞くんだよ!?

「お…おぉ。ある」

こくこくと何度も頷きながら答えると

「ふーん」

拓海は目を細くして…

ふにっ

唇に、柔らかいものが触れた。

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