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同居人は教えたがりな奉仕者

第4章 正しいキスの仕方

ふにっ

柔らかいものが唇に触れて…離れた。

な…なんだ!?

驚きで目を見張ったままの俺を、目の前の拓海が覗き込んで

「ん?どうした?」

どうしたって…

それはこっちのセリフだろ!?

「何で…?」

「したことあるって言ったから」

「は?」

「それも嘘か」

「な…っ!!」

言いかけた所を、また唇で塞がれた。

今度はさっきより濃厚で…

角度を変えながら、何度も甘噛みするようにキスされる。

息継ぎで口を開けば、隙間からぬるっと…舌が!!

舌っ!!入ってきた!!

ディープキスって、知識はある。

何なら今日見た映画でも、舌を絡ませたキスをしてた。

だけど…何だこれ!?

どうすればいいんだよ!!

ガチガチに体を緊張させて、拓海の舌に触れないように逃げ回って…

すると拓海が唇を離した。

「ヘタクソ」

「なっ…!」

「したことあるなんて嘘だろ」

きっぱりと言いきられて、ぐうの音も出ない。

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