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同居人は教えたがりな奉仕者

第4章 正しいキスの仕方

何も言えず、拓海を睨むと

「何でそんなバレる嘘つくかなぁ?」

あーあ、と肩をすくめてあきれた口調で話す拓海に、更に怒りが沸き上がる!

「お前が…馬鹿にするからだろ…!」

「馬鹿になんかしてないって」

俺の怒りも何のその。

拓海は慌てることもなく、にんまりと笑いを浮かべて

「可愛いなぁって思っただけだよ」

座り込んでいた膝を立てて、その上に顎を乗せて俺を覗き込むように見た。

そんな仕草一つ一つが妙にサマになるのもむかつく!

「それが馬鹿にしてるんだよ!!」

拓海の頭をぺちんと叩くと、立ち上がって空いた食器をまとめる。

「え?もう片付けんの?」

「空いたやつだけな」

それでもかなり食べ尽くしてるから、二皿残ってるだけだ。

皿を流しに置いて、トースターを確認する。

あ、いい焦げ目が付いてる。

「なぁ!おにぎり焼いたけど、そのまま食う?茶漬け?」

「茶漬け!!でもいつの間に!?」

皿を置いた拓海が目を丸くしてる。

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