同居人は教えたがりな奉仕者
第5章 行き過ぎな実践
《拓海side》
「おやすみ」
いつも通りの挨拶をして、翼が部屋に入っていった。
ドアがパタンと音をたてて閉じるまでずっと見て
…
ふぅ…とため息をつくと、首の後ろの辺りを擦る。
ははっ。参ったな。
顔が自然と苦笑いを浮かべていた。
「止めるつもりだったんだけどな」
独り言を呟いて、くすりと笑う。
そのつもりだったのに…止まらなかった。
『拓海って…ホモなのか?』
問われたら違うと答えるけど。
実際答えたけど。
「違うと思うんだけどなぁ」
首を傾げながら、風呂に入る準備をする。
『童貞?』って聞いたときの翼の対応が純で…
新雪が降り積もった平野に自分の足跡をつけたくなるような衝動に襲われた。
…改めて思うと、俺、ひどくね?
ま、でも翼が嫌な思いをしてないみたいだから…とりあえず、よしとしておこう。
「さ、風呂風呂」
着替えを手に、風呂に向かった。
【完】
「おやすみ」
いつも通りの挨拶をして、翼が部屋に入っていった。
ドアがパタンと音をたてて閉じるまでずっと見て
…
ふぅ…とため息をつくと、首の後ろの辺りを擦る。
ははっ。参ったな。
顔が自然と苦笑いを浮かべていた。
「止めるつもりだったんだけどな」
独り言を呟いて、くすりと笑う。
そのつもりだったのに…止まらなかった。
『拓海って…ホモなのか?』
問われたら違うと答えるけど。
実際答えたけど。
「違うと思うんだけどなぁ」
首を傾げながら、風呂に入る準備をする。
『童貞?』って聞いたときの翼の対応が純で…
新雪が降り積もった平野に自分の足跡をつけたくなるような衝動に襲われた。
…改めて思うと、俺、ひどくね?
ま、でも翼が嫌な思いをしてないみたいだから…とりあえず、よしとしておこう。
「さ、風呂風呂」
着替えを手に、風呂に向かった。
【完】