
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第11章 あたたかくて…
「優依、着いたよ」
車の中でうとうとしていたあたしは志桜さんの声で目が覚めた。
「あ…」
頭がぼんやりして、ここがどこだかわからない。
車から降りようとしたら体に力が入らず、そのまま倒れそうになった。
「動かなくていいよ」
「え?わっ…」
志桜さんがあたしをお姫様抱っこで抱え上げた。
「や…大丈夫です。歩けます」
「無理しなくていいから。じっとして」
「…はい」
あたしは大人しく甘えることにした。
着いた場所はお屋敷ではなく以前訪れた別荘だった。
「この時間にあっちへ帰るといろいろ詮索されそうだからね。今夜はここに泊まろう」
志桜さんはあたしをソファに座らせてくれて優しく話しかけてくれた。
「ありがとうございます。その…ご迷惑をおかけして…」
謝ろうとしたら、志桜さんがあたしの頭を撫でた。
「何も心配しなくていいよ」
優しい手…
今までこんなこと思わなかったのに。
志桜さんはあたしにあたたかい飲み物を淹れてくれた。
あたしはそれをゆっくりと飲んだ。
「あの…そういえば、どうしてわかったんですか?あたしが晃くんの家にいるって」
「ああ、悠樹が教えてくれた」
「え?悠樹くん?だってあたし、友達の家に泊まるとしか…」
そう言うと志桜さんは笑った。
「悠樹がね、優依は友達がいないからきっと彼氏のところだって言ったんだよ」
「え…」
う…なんだか虚しい気もするけれど、本当のことだ。
車の中でうとうとしていたあたしは志桜さんの声で目が覚めた。
「あ…」
頭がぼんやりして、ここがどこだかわからない。
車から降りようとしたら体に力が入らず、そのまま倒れそうになった。
「動かなくていいよ」
「え?わっ…」
志桜さんがあたしをお姫様抱っこで抱え上げた。
「や…大丈夫です。歩けます」
「無理しなくていいから。じっとして」
「…はい」
あたしは大人しく甘えることにした。
着いた場所はお屋敷ではなく以前訪れた別荘だった。
「この時間にあっちへ帰るといろいろ詮索されそうだからね。今夜はここに泊まろう」
志桜さんはあたしをソファに座らせてくれて優しく話しかけてくれた。
「ありがとうございます。その…ご迷惑をおかけして…」
謝ろうとしたら、志桜さんがあたしの頭を撫でた。
「何も心配しなくていいよ」
優しい手…
今までこんなこと思わなかったのに。
志桜さんはあたしにあたたかい飲み物を淹れてくれた。
あたしはそれをゆっくりと飲んだ。
「あの…そういえば、どうしてわかったんですか?あたしが晃くんの家にいるって」
「ああ、悠樹が教えてくれた」
「え?悠樹くん?だってあたし、友達の家に泊まるとしか…」
そう言うと志桜さんは笑った。
「悠樹がね、優依は友達がいないからきっと彼氏のところだって言ったんだよ」
「え…」
う…なんだか虚しい気もするけれど、本当のことだ。
