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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第16章 真実

あたしは何とか高校卒業の資格を得ることができて、通信制の大学に入った。



おじさまにはずっと結婚を反対されている。



この先どうなるのかわからないけど、あたしは志桜さんのそばにいるって決めた。



だから、おじさまが寝込んでいる時もなるべく看病に行って、お話する機会を待った。



最初は無視されていたけど…



「優依、こちらに来なさい」



ある日おじさまがあたしを呼んだ。



話をしてくれるんだ!



あたしは嬉しくなっておじさまのそばに寄った。



すると、おじさまは手を伸ばしてあたしの顔を触った。



「あの…」



ごつごつして乾燥したおじさまの手があたしの唇に触れた時びっくりして顔をそむけた。



「優依…お前は母親によく似てる」



ドクン…



「美しい女だった。手に入れたかった。あいつさえいなければこの手に入ったものを…」



何を言ってるの?



あたしのママを、おじさまが?



「おじさま、あの…」



「わしの愛人にするつもりだった」



「え?」



「麻依…美しい女だ…今でもあれの肌の味は忘れない」



ゾク…



こわい…



「えと…あたし、用事が…」



逃げようとしたら腕を掴まれた。



「やっ…はなし…!」



「優依!お前を志桜にはやらん!」



「えっ!?」



やだ!こわい!






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