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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第16章 真実

腕を掴まれて必死に抵抗しようと力を入れる。



するとおじさまが息苦しそうに咳をした。



「優依、こちらに来なさい」



ドキ…



おじさまがあたしを睨むように見る。



「お前の母親のことを話してやろう」



ママがどうしたの?



なんだか嫌な予感がする。



「優依!」



「ひっ…」



おじさまはあたしを抱き寄せて耳元でささやく。



「お前の本当の父親は誰なのか、教えてやろうか?」



ドクン…



「えと、どういう…」



おじさまはニヤリと笑う。



「お前の母、麻依は結婚する直前までわしと関係を持っていた。この意味が分かるか?」



ゾクリ…



「あ…」



つまり、こういうこと?



あたしは、おじさまの子かもしれない。



そうしたら…



あたしと志桜さんは血の繋がった兄妹…!



「い、や…そんなの…信じない…!」



「優依、お前と志桜は決して結ばれることはない」



「いやっ!」



おじさまの手を振り払おうとすると、無理矢理顔を近づけられて、頬を舐められた。



ぬるりとした感触。



ゾッとする。



「いやあっ!はなしてっ!」



「優依…お前はあの女と同じ匂いがするな。同じ味がする。来なさい。わしが抱いてやる」



「やめてっ!やめてください!」



あたしは思わずおじさまの顔を平手打ちした。




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