
甘い鎖~縛られて溶かされる~
第17章 一生分の愛
「兄ちゃん!兄ちゃんが!」
悠樹くんが大声で叫んだ。
あたしはりゅうちゃんをあやしながら志桜さんに顔を向けた。
「う、そ…」
志桜さんが目を開けてる…!
「兄ちゃん、分かるか?俺だよ!」
悠樹くんが必死に声をかけると、志桜さんは目を細めて笑ったような顔をした。
「ゆ…き…」
志桜さんの口から悠樹くんの名前がかすかに聞こえた。
「兄ちゃん!起きた!兄ちゃんが起きた!」
あたしは驚きのあまり口を開けたまま固まった。
信じられない。
三坂さんが病室に入ってきた。
「どうかしましたか?」
「三坂!兄ちゃんが目を開けた!しゃべった!医者を!」
周囲がバタバタしてるのに、
りゅうちゃんが泣いてるのに、
あたしは何が起こったのか頭が整理できなくて、
固まったままで志桜さんをずっと見ていた。
志桜さんはあたしを見てる。
目を開けてる…!
「ゆ…い…」
「あ…志桜さ…」
あたしは呼吸を忘れそうなくらい驚いて、ちょっと眩暈がした。
ふらふらと彼に近づいて、
それから、あたしはりゅうちゃんを彼に見せた。
「あなたの子よ。志桜さん、あなたの息子なの」
志桜さんがにこっと微笑んで、
あたしは急に大粒の涙がこぼれた。
「志桜さぁああんっ!」
あたしが声を上げて泣き出すと、りゅうちゃんも一緒に泣き出した。
長かった…
やっと…
悠樹くんが大声で叫んだ。
あたしはりゅうちゃんをあやしながら志桜さんに顔を向けた。
「う、そ…」
志桜さんが目を開けてる…!
「兄ちゃん、分かるか?俺だよ!」
悠樹くんが必死に声をかけると、志桜さんは目を細めて笑ったような顔をした。
「ゆ…き…」
志桜さんの口から悠樹くんの名前がかすかに聞こえた。
「兄ちゃん!起きた!兄ちゃんが起きた!」
あたしは驚きのあまり口を開けたまま固まった。
信じられない。
三坂さんが病室に入ってきた。
「どうかしましたか?」
「三坂!兄ちゃんが目を開けた!しゃべった!医者を!」
周囲がバタバタしてるのに、
りゅうちゃんが泣いてるのに、
あたしは何が起こったのか頭が整理できなくて、
固まったままで志桜さんをずっと見ていた。
志桜さんはあたしを見てる。
目を開けてる…!
「ゆ…い…」
「あ…志桜さ…」
あたしは呼吸を忘れそうなくらい驚いて、ちょっと眩暈がした。
ふらふらと彼に近づいて、
それから、あたしはりゅうちゃんを彼に見せた。
「あなたの子よ。志桜さん、あなたの息子なの」
志桜さんがにこっと微笑んで、
あたしは急に大粒の涙がこぼれた。
「志桜さぁああんっ!」
あたしが声を上げて泣き出すと、りゅうちゃんも一緒に泣き出した。
長かった…
やっと…
