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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第1章 初めて…

「ねえ、あの子は誰?」



「え…」



志桜さんは笑みを浮かべたままで訊ねる。



「ほら、君と同じ学校の、同じクラスの男の子」



「あ…」



ビクッと震えた。



今の学校に転校して最初に仲良くなった男の子だ。



人見知りのあたしに優しくしてくれて、この前彼に告白された。



付き合ってほしいと。



びっくりしたけれど、うれしくて、あたしは付き合うことにした。



「か、彼氏…です」



恥ずかしくて目をそらしながら言う。



すると、志桜さんはクスっと笑った。



「そうなんだ。じゃあ、君がこんなことをされているのを彼氏が知ったら、どう思うかな?」



「や、言わないで!」



「だったら僕の言うことを聞いて」



そんなこと、絶対にイヤ…



でも…



彼に知られたくない。



あたしが顔を背けると、志桜さんはぐいっと無理矢理あたしの顔を自分に向けさせた。



「優依、口を開けて」








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