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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第5章 怖いのに…

ペットボトルを口につけると、だらだらと水がこぼれた。



あれ…



どうやって水を飲むんだっけ…



手に力が入らない。



「あ、ごめんなさ…」



「いいよ」



志桜さんはあたしからペットボトルを取り上げた。



そして彼がそれを口に含んだ。



あ…



あたしはすぐにわかった。



飲ませてくれるんだ…



それだけで、体の奥がじんと熱くなる。



彼はあたしの頬に手を当てて、口付けをした。



「ん…」



口の中に水が流れてくる。



あたしはそれを夢中で飲む。



こぼさないように、自分から彼の口に吸いついた。



「ん…はぁ…」



「まだ、いる?」



ほしい…



飲ませて…



もっと、して…



もっと…



ぼんやりした頭であたしは志桜さんをじっと見つめる。



彼はまた水を口に含んで、あたしに顔を近づけた。



だけど…



今度はあたしが彼の頬に手を添えて、吸いついた。



ちゅく…ちゅく…



水を飲んだ後もずっと彼の唇を吸い続けた。



「ん…はぁ…ァ…」



あたし、おかしい。



変になっちゃったの…?





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