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ヌードモデルは揺れる

第5章 裸で最後までいきました

恥ずかしいから、マネキンだと思ってサッとやって──打ち合わせた通り、私は一瞬で露わにされた。

どう? これが人体。

ボリュームとかバランスとか、言葉に表しにくい要素が満載の曲線の集合。

それが美しいと言われるから、誇りを持って披露するのよ。

(私はナルシストなのかも。否定はできない)

やっと彼も納得したのか、優しい目で私を見ている。

私も彼も、疑念が消えていた。

彼の実験で、改めてヌードモデルが裸になる意味を認識できたのだ。



ベッドに運ばれ、幸福なセックスが始まった。

激しく優しく、肌は蹂躙されていく。

「ああ、ああ、あっ、あっ」

とらされているのは、対面騎上位。
女性の裸体を鑑賞するのに適した体位だ。

大きく弾む乳房と掴まれているお尻が最初は恥ずかしいが、やがて頭は真っ白になっていく。

「あう、あう、ああ、ああっ、ああっ」

羞恥が快感に飲み込まれる瞬間は、いつもわからない。

いつの間にか溢れた蜜が、より深く激しい動きを可能にしていく魔物のような体位だ。

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