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ヌードモデルは揺れる

第4章 裸で考察しました

充実のセックスのあと迎えた朝。
そして、その午後。

私は和田さんに裸体をさらした。

(昨夜のソフトなセックスは、皮膚に痕跡を残すような行為ができないという理由もあったのだ)

下絵がどこまで進んでいるか──いつまで裸にされるのかがわからないままなので、
30分ぐらい経過したところで質問した。

和田さんは恐ろしい返事をした。
──僕は、モデルを強姦してしまったんだ。


レイプの被害者はいまの奥さんだった。

婚約が成立する以前は、かたくなに絵に描く許可がおりなかった。

すでに肉体関係はあるのに、肖像画は着衣でさえも描かせなかったという。

理由は、長時間の静止(ポーズ)ができそうにないから。

その言葉を裏付けるように、
海でのビキニの水着姿でも、ベッドでの一糸まとわぬ姿でも、抵抗なく写真に収まったという。確かに写真ならポーズはしなくていい。矛盾はなかった。

結納に続いて互いの親族への挨拶も済んだあとで、

いよいよ彼女が初めてのモデルになるために部屋に来た。

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