でも、愛してるの
第1章 でも、愛してるの
26
「あのね
わたしがなにか言うと
ほんとに
的確に応えてくれるの」
「そうなんだ」
「そのときの
彼の考え方が
わたしの考え方と
同じなの」
「萌絵に
合わせている
というんじゃなくて?」
「1回や2回なら
そう思うかも
しれないけど
いつもそうなのよ」
「考え方が合うって
大事だものね」
「彼が言うことも
わたしに
よく合っているの」
「そうなんだ」
「たとえば
きょう子どもたちは
『やかまし村』だったと
言ったりするの」
「やかまし村?」
「リンドグレーンの
『やかまし村の子どもたち』
久美は知っているでしょう?」
「知っているけど」
「子どもの本を
たとえに使う人って
いままでいなかったわ
そんなことも
わたしの感性に合っているの」
「考え方と、感性か」
「そのほかにも
いっぱいあるわ」
「それとあれもか!」
「そう
彼のおかげで
わたし
セックスが
とっても素敵だというのが
よくわかったわ」
「萌絵
いい人に
めぐり会えたね」
「ええ
そう思っているわ」
終
「あのね
わたしがなにか言うと
ほんとに
的確に応えてくれるの」
「そうなんだ」
「そのときの
彼の考え方が
わたしの考え方と
同じなの」
「萌絵に
合わせている
というんじゃなくて?」
「1回や2回なら
そう思うかも
しれないけど
いつもそうなのよ」
「考え方が合うって
大事だものね」
「彼が言うことも
わたしに
よく合っているの」
「そうなんだ」
「たとえば
きょう子どもたちは
『やかまし村』だったと
言ったりするの」
「やかまし村?」
「リンドグレーンの
『やかまし村の子どもたち』
久美は知っているでしょう?」
「知っているけど」
「子どもの本を
たとえに使う人って
いままでいなかったわ
そんなことも
わたしの感性に合っているの」
「考え方と、感性か」
「そのほかにも
いっぱいあるわ」
「それとあれもか!」
「そう
彼のおかげで
わたし
セックスが
とっても素敵だというのが
よくわかったわ」
「萌絵
いい人に
めぐり会えたね」
「ええ
そう思っているわ」
終