私のお兄ちゃん
第1章 私のお兄ちゃん
それからしばらくしてお兄ちゃんたちは無事に式を済ませた。
お兄ちゃんはあの日のことを覚えてないらしい。
私にとっては好都合だ。
最後はお酒の力なのか……
寝ぼけて彼女と間違えたのか……
なんにせよ後悔はしてなかった。
私が望んでしたことだし、何より愛しい人と一つになることができたのだから……
お兄ちゃん、お兄ちゃん……
世界で一番愛しい人……
心から愛してるわ……
私はいつになったらこの『恋心』を捨て去ることができるのだろう……
それは遠い遠い未来の話……
fin……