テキストサイズ

だから愛して

第1章 だから愛して

         56

 わたしは、智さんにしがみついたまま、泣き続けていました。
 そして、
 「智さん好き
  智さん好き」
 と、なんどもなんども叫びました。
 智さんは、ほんとに長く愛してくれました。
 あとで時計を見ましたら、一時間以上愛してくれていたとわかりました。
 智さんは、ずっと、わたしに話かけてくれていましたから、そんなに時間が経っていると思いませんでした。
 足を広げているのがしんどかったら、私の足にかけてごらんとか。
 さやかちゃんのあそこに、愛の露が溢れてきているから、撫でるのがスムーズになったよとか。
 さやかちゃんの体も、顔のやわらかい感じと同じように、やわらかいねとか。
私のあれが、進むときと戻るときの、どっちが気持ちいいのとか、いろいろ話しかけてくれるのです。
 智さんは、わたしのあそこの中を撫でながら、なんども、わたしの汗を拭いてくれました。
 なんども、口移しで、水を飲ませてくれました。
 わたしは、気持ちいい気持ちいいと感じ続けていましたので、なおさらそんなに時間が経っているとは思わなかったんです。
 智さんは、長く長く愛してくれていましたが、
 「さやかちゃん
  私も
  イキたくなった」
 「はい
  智さん
  イッてください」
 智さんが、わたしを、ギュッと抱きしめてきました。
 智さんの体が、ブルッと震えて、
 「さやかちゃん」
 と、おおきな声で、わたしを呼びました。
 智さんが、精を出しているみたい。
 わたしもそのとき、気持ちよくて気持ちよくてたまらなくなり、エクスタシーに達し続けていました。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ