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ぼっち─選択はあなたに─

第16章 休憩タイム

『みなさーん、司会のユッキーメです! 今から30分の休憩を取りま~す! まだまだ試合は続きますので、腹ごしらえするなら今のうちですよ♪』

 選手たちは医務室に運ばれたメキユの様子を見に行くことにした。しかしその途中、レシピェールはオネエ軍団に呼び止められ、忙しいため店に戻ってきてほしいと頼まれた。

「メキユちゃんのこと、よろしくね!」

 レシピェールが去ったあと、今度はパオの母親が現れた。

「パオ、大丈夫かい? 怪我はないかい?」

「母ちゃん!」

 パオは母親の胸に飛び込んだ。

「パオ、ここはいいからママを安心させてあげなさい」

 アバレセーラーが言うと、パオは頷き、母親と手を繋いで嬉しそうに会場を出ていった。

「…ったく、ガキはママのおっぱいでも飲んでればいいのよ」

「セーラーちゃん?」

「えっ?」

 振り返ると、そこにはカメラを手にした男たちが数人いた。

「アバレセーラーちゃん、お疲れ様! 試合は残念だったけど、滅茶苦茶かっこ良かったよ! チェキ会やるんだよね? 僕たち、もう準備はできてるから!」

「あんたたち……」

 アバレセーラーは少し泣きそうになった。
 男の部分を見られたため、実はすごく落ち込んでいたのだ。

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