
sugar and salt
第1章 sugar and salt
自分が吐きだした後も
櫻井さんの身体は硬直するみたいに震えてる
心配になってきて
まだ収まらない熱が中にあるままだけど
櫻井さんを抱きしめた
「震えてる……大丈夫?」
そう聞くオレに小さく頷くだけで
しばらくそのまま抱きしめていた
やっと震えが止まり呼吸も戻ってくると
櫻井さんが訳を話してくれる
「…大丈夫?どうしたの?」
「……初めて…中でィった//」
「……まじ?そんなことあるんだ?」
「//だから…初めてだ、って……」
腕の中で顔を赤くしてるその人が
もう可愛くてたまらなくて
抜こうと思ってたのが
また硬くなってくる……
自分でも信じられないけど
萎えるってことを忘れたみたいに
朝方まで櫻井さんを抱き続けた
櫻井さんが持ってきてたゴムも
予備で持ってきたってゆーローションも
いつの間にか空になって
オレも何回逝ったか分からないし
櫻井さんも何度も逝った
もう外が白んできた頃
オレが何度目かも分からない欲を
櫻井さんの中に流し込むと
まさにエネルギーが切れたみたいに
ものすごい睡魔が襲ってきて
そのまま倒れ込むように
櫻井さんに重なったのが
オレのその日の最後の記憶だった
