テキストサイズ

お酒とオールバックに溺れる夜

第18章 第18酒 -破膜の味-

純さんに触れた手から
鼓動の響きが伝わってきた。

早いリズムで刻まれるそれは

私の気持ちと重なっていた。

純さんが
私の手にキスを落とす。

「純さんも...

ドキドキしているの?」

「当たり前だ...

好きな女に触れて

冷静で居られる訳ないだろ」

心がキュンとして
落ち着かない

そして
無性に
キスがしたくなった。

その気持ちが
伝わったのか...

純さんは
もう一度
甘くて
深い
キスをしてくれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ