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お酒とオールバックに溺れる夜

第20章 第20酒 -戦友②の味-

そして
何より

純さんが
酷く
動揺しているのが
分かった。

冷静に
取り繕おうとしていたけど

眉が動く時は
感情の表れだと
知っている。

純さんのことも
心配で仕方なかった。

大切にしている人の
自殺が
どれだけ
純さんにダメージを与えるか
知っているから。

目の前が真っ暗で
不安しか感じない。

睡眠不足のせいで
頭痛が酷い
私は
思い出の金魚を
ただただ
ボーッと眺めていた。

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