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お酒とオールバックに溺れる夜

第22章 第22酒 -戦友③の味-

薫さんと話した日から
一週間が経っていた。

その日は
朝から雨で

午後からは
どしゃ降りとなっていた。

仕事を終えて
帰宅したところ

ドアの前に
人影を見つけた。

それは...

純さんだった。

傘も差さずに
びしょ濡れのまま
座っていた。

「ちょっ!!

純さん!!!」

思わず私は駆け寄った。

「こんなに濡れて

どうしたの??」

なぜ
純さんが家に?

何があったの?

薫さんは
どうしたの??

混乱する頭で
どうしていいか分からず

パニックになっている心を
なんとか静めようと

必死に冷静になる努力をした。

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