お酒とオールバックに溺れる夜
第23章 第23酒 -遅すぎた愛の味-
焦った私は
純に
好きだと伝え
抱いて欲しいと
色仕掛けで迫った。
好かれているという自信と
今までの関係を
壊せないはずだ
だから
断るワケがない
という計算高さがあった。
けれど
その関係性こそが
計算違いだったのだ。
「今さら、薫をそんな目で見れない
俺たちは戦友だ
...
丁度、考えてたんだ...
いつまでも
薫に甘えてられないって...
だから、
これを機会に
パトロンを解消しよう!」
「!
......
本当に、
それだけの理由?」
「好きな女がいる...」
「彼女に、本気なんだ...」
「あぁ...」
「そう、
そうね、
私達は戦友よね!
さっきのことは忘れてちょうだい...
なんだか、悪かったわね...
純の言う通り...
私達の関係も
解消する時期なのかもね」
精一杯強がってみせたけど
少しでも油断したら
倒れてしまいそうだった。
受け入れてもらえないことが
こんなに
辛いなんて
どうして
今まで
貴方の存在の大きさに
気付けなかったのかしら
バカな私。
惨めで
笑えてくる。
でも
溢れてくるのは
大粒の
涙だった。
純に
好きだと伝え
抱いて欲しいと
色仕掛けで迫った。
好かれているという自信と
今までの関係を
壊せないはずだ
だから
断るワケがない
という計算高さがあった。
けれど
その関係性こそが
計算違いだったのだ。
「今さら、薫をそんな目で見れない
俺たちは戦友だ
...
丁度、考えてたんだ...
いつまでも
薫に甘えてられないって...
だから、
これを機会に
パトロンを解消しよう!」
「!
......
本当に、
それだけの理由?」
「好きな女がいる...」
「彼女に、本気なんだ...」
「あぁ...」
「そう、
そうね、
私達は戦友よね!
さっきのことは忘れてちょうだい...
なんだか、悪かったわね...
純の言う通り...
私達の関係も
解消する時期なのかもね」
精一杯強がってみせたけど
少しでも油断したら
倒れてしまいそうだった。
受け入れてもらえないことが
こんなに
辛いなんて
どうして
今まで
貴方の存在の大きさに
気付けなかったのかしら
バカな私。
惨めで
笑えてくる。
でも
溢れてくるのは
大粒の
涙だった。